佐藤惣之助(1890年~1942年)は、神奈川県川崎市出身の昭和初期の詩壇で活躍した詩人で、 「惣之助の詩碑」に刻まれた詩は、彼が1922年(大正11年)5月から7月にかけ、那覇市を含む沖縄各地を旅した際の風物を詩にしている。
詩碑は、那覇市民と川崎市民の「友好の証」として川崎市から那覇市に寄贈され、1959年(昭和34年)5月15日に首里城跡に建立された。後に、本土復帰20周年記念事業として首里城復元事業が行われた際、首里赤田町にある虎瀬公園に移されたが、多くの人々から元の地への移設要望を受け、2021年10月22日に再び首里城公園内に移設された。
「しづかさよ 空しさよ この首里の都の宵のいろを 誰に見せやう 眺めさせやう」
※琉球諸嶋風物詩集「宵夏」より