首里十二カ所巡りとは、首里十二支詣り、テラマーイ(寺参り)などと呼ばれる、首里にある4カ所の寺院に祀られている十二支の守り本尊を巡拝する、琉球時代からの参拝方法です。年末年始や厄年、人生の節目などに十二支の神様に日々の感謝を伝え、これからの健康や開運、御加護を祈願します。年末年始や週末は多くの地元の人たちがお供え物を持参し、伝統的な方法で祈りを捧げています。地元参拝客の妨げにならないように、感謝と願いをお祈りくしてださい。特にお寺の順番はないので、ここでは回りやすいコースをご紹介します。時間がない場合は自分の干支の寺院を優先的に回ってください。
START : 最寄りのバス停、駅をご確認ください
-
路線バス「1」「7」「8」「9」「13」「14」「17」「25」「97」「125」「346」利用
→ノボテル沖縄那覇前下車 -
徒歩4分(240m)
-
首里観音堂(しゅりかんのんどう)
琉球の国王も祈願参拝した聖地
正式の寺号は慈眼院といい、臨済宗妙心寺派に属する寺院。1618年に建てられ、1645年より国王が毎年、国の安全を祈願・参拝するようになりました。御本尊はすべての人を救い願いを叶える千手観音菩薩像。沖縄随一の観音信仰の聖地となっています。お参りの後は、首里八景の1つとされている境内奥の萬歳嶺見晴らし台へ。那覇の街、港、海が一望できます。
守り本尊
●子(千手観音)
●丑・寅(虚空蔵菩薩)
●辰・巳(普賢菩薩)
●午(勢至菩薩) -
徒歩8分(550m)
-
安國寺(あんこくじ)
沖縄県における臨済宗妙心寺派の本山
山号は太平山といい、1457年に臨済宗妙心寺派の寺院として創建。御本尊は南無大聖不動明王。円覚寺が国宝認定となった後、後職を継いで安國寺が沖縄県臨済宗妙心寺派本山となりました。琉球石灰岩の山門は、上層には梵鐘がさげられ左右には仁王様が立っている、立派な鐘楼門。沖縄最大の寺院建築が見られます。
守り本尊
●酉(不動明王) -
徒歩5分(350m)
-
山城まんじゅう(やまぐすくまんじゅう)
創業160年以上、首里の名物饅頭店
首里城のふもと、龍譚池の近くで160年以上も続く饅頭店。添加物を一切使わずに創業当時からの作り方を継承しています。小麦粉と水だけで捏ねた生地で自家製の粒あんを包み、月桃の葉の上で蒸して作ります。透けるほどい薄い皮にたっぷりの粒あんが詰まった饅頭は、口にいれると月桃の香りが広がります。参拝途中の休憩にぴったりの、素朴で懐かしい味です。
-
徒歩13分(1.0km)
-
西来院(達磨寺)(さいらいいん(だるまでら))
真っ赤な鳥居をくぐって大願成就
臨済宗妙心寺派の寺院。山号は達磨峰、地元では寺号の達磨寺の名前で親しまれています。守り本尊は知恵を司る文殊菩薩なので、合格祈願の参拝者も多く訪れます。また、願いが叶う大願成就の鳥居、心願成就の持ち上げだるま、撫でた部分が健康になる撫でだるま、お財布に果報を呼び込む金運神社などもある、ご利益たっぷりの寺院です。
守り本尊
●卯(文殊菩薩)
●戌・亥(阿弥陀如来) -
徒歩14分(1.2km)
-
盛光寺(せいこうじ)
成功祈願でも知られる住宅地のお寺
こちらも臨済宗妙心寺派の寺院で、御本尊は大日如来。住宅地にあり目立ちにくいお寺ですが、入り口の両側には金剛力士像が立っています。御本尊が祀られている本堂は外階段から二階へ。お寺の名前「盛光」が「成功」と同じ読みなので、物事が成功しますようにという願いを込めてお詣りに来る方もいるとか。十二支詣りの締めくくりに、ぜひ成功祈願もしてください!
守り本尊
●未・申(大日如来) -
徒歩5分(400m)
-
榮椿(えいちん)
記念に食べたい首里十二支カステラ
ひと口サイズのふんわり丸いカステラを販売する、赤瓦古民家のお店。首里十二カ所巡りにあやかり、首里十二支カステラと名付けたお菓子です。プレーン味のほか、冬瓜漬きな粉、紅芋、粒黒糖、チョコチップ、期間限定メニューなど、沖縄県産の味と国産の原料にこだわった、どこか懐かしくやさしい味のカステラ。盛光寺からゆいレール儀保駅に行く前に立ち寄れます。
-
移動距離3.7㎞
所要時間120分
コースマップ
- 首里観音堂
- 安國寺
- 山城まんじゅう
- 西来院(達磨寺)
- 盛光寺
- 榮椿