首里城正殿における火災により首里城公園は一部立入を制限していますが、首里城周辺には史跡がたくさん!それぞれの建造物に込められた歴史背景を知り、かつての首里城の姿や琉球王朝の栄華に思いを馳せるコースです。
START : 最寄りのバス停、駅をご確認ください
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路線バス「1」「7」「8」「14」「17」「346」利用→首里城公園入口下車
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徒歩5分(400m)
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玉陵(たまうどぅん)
石垣に囲まれた第二尚氏王統歴代の陵墓
世界遺産に登録された「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつ。1501年に尚真王が父尚円王の遺骨を改葬するために当時の宮殿の形を模して築かれた、沖縄初であり最大の破風墓。最初に券売所の地下にある資料展示室で理解を深めてから見学することをおすすめします。
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徒歩5分(350m)
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守礼門(しゅれいもん)
二千円札にも描かれた沖縄のシンボル
門に掲げられている「守禮之邦」とは「礼儀を守る国」という意味。首里城にある数多くの門のなかでもデザインのバランスがよく、気品に満ちた美しい門です。1527~55年頃に建立され国宝に指定されましたが、現在の門は1958年に復元されたものです。
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徒歩1分(45m)
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園比屋武御嶽石門(そのひやんうたきいしもん)
国王が願いを込めて祈りを捧げた石門
琉球国王が各地で巡礼に行く際に国家の安全と繁栄を祈願をした拝所。門という名がついていますが、出入口ではなく神への「礼拝の門」ともいうべき場所です。石門の向こう側には琉球の信仰における聖域の森「御嶽」が広がっています。
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徒歩2分(200m)
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円覚寺跡(えんがくじあと)
第二尚氏王統歴代の王様の菩提寺
1494年に創建された、沖縄の臨済宗総本山。禅宗の七堂伽藍を完備した寺院とされ境内には多くの建物が配置されており、かつては国宝にも指定されていましたが、そのほとんどが戦争で焼失。唯一残存する放生池の石橋は国指定重要文化財、再建した総門と放生池は沖縄県指定有形文化財となっています。水と緑に彩られた、厳かな雰囲気の史跡です。
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徒歩1分(57m)
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弁財天堂と円鑑池(べざいてんどうとえんかんち)
首里の水の流れを守る貴重な池
1502年に造られた人工池の円鑑池は、首里城や円覚寺からの湧水・雨水を集め、ここからあふれた水は隣の池、龍潭へ流れる仕組みになっています。円鑑池の中島にある弁財天堂には航海安全を司る水の女神である弁財天女像が祀られておりましたが、戦争で破壊されたのち、1968年に復元されました。中島には天女橋と呼ばれる橋が架かり、庭園のような美しい景観となっています。
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徒歩4分(350m)
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龍潭(りゅうたん)
宴や船遊びが催された首里城外苑の池
1427年に造られた龍頭の形をした人工の池。沖縄最古の碑文「安国山樹華木記」には「安国山に龍潭を掘り、香りのする木や花を植え、万人が利用できるようにして太平の世のシンボルとして永遠の記念とした」と記されています。今でも市民の憩いの場として親しまれている自然豊かな場所です。
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徒歩6分(450m)
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玉那覇味噌醤油(たまなはみそしょうゆ)
琉球王朝御用達を受け継ぐ老舗味噌蔵
首里城周辺の散策の後は、少し足の延ばして城下町へ。創業160年以上の歴史を持つ玉那覇味噌醤油は、琉球王家御用達という誇りと知恵と技術を受け継ぎ、天然醸造の味噌を作り続けています。苔とツタが這う石垣に囲まれた店構も一見の価値あり。王も食した老舗の味をぜひお土産にどうぞ!
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移動距離1.8㎞
所要時間90分
コースマップ
- 玉陵
- 守礼門
- 園比屋武御嶽石門
- 円覚寺跡
- 弁財天堂と円鑑池
- 龍潭
- 玉那覇味噌醤油