沖縄の言葉

しまくとぅば

沖縄の空港に到着したらまず目にするのは観光客を歓迎する「めんそーれ沖縄」の看板でしょう。もしかしたら、どこかで「ゴーヤチャンプル」、「さんぴん茶」など、不思議な響きの言葉を見かけるかもしれません。
実はこれらはみんな「うちなーぐち」と呼ばれる沖縄独自の方言です。いま沖縄観光のなかで方言は注目されつつあります。

沖縄県には人々が暮らす島だけでも47島あります。琉球王国時代、中国や日本本土をはじめとするアジア諸国と貿易を行い、風習や食文化など、様々な影響を受けて独自の文化を形成してきました。沖縄の人々は「沖縄」という島を誇りに思い、祖先やアイデンティティを大切にしています。「しまくとぅば(島言葉)」もその大切な文化の一つです。

多種多様な「しまくとぅば」

言語学で琉球方言(琉球語)は、奄美諸島や琉球諸島で広く使用されている言語とされます。古い時代の日本語と同じルーツを持っていますが、小さな島々の中で独自に発展してきました。中には日本本土ではすでに使われなくなった言葉も多く残っています。
現在では「しまくとぅば」とも呼ばれる、これら琉球方言は地域により、本島・奄美・宮古・八重山などで違いがあります。本島の中でも北部、中部、南部と地域によって訛りや言い回しが違います。UNESCOは、それらの言語を大きく奄美・国頭・沖縄・宮古・八重山・与那国の6つの地域に分けています。
「しまくとぅば」の中で我々が普段見聞きする機会の多い「うちなーぐち(沖縄方言)」の多くは、那覇周辺の言葉が元になっています。

しまくとぅばの現状

沖縄の方言はかつて禁止された時代がありました。明治時代、日本本土の標準語使用を推進した政府は、学校で「しまくとぅば」の使用を禁じました。方言を話した人は、次に話した人が現れるまで、板で作った「方言札」を首からぶら下げるという罰を受けなければならず、この標準語普及運動は昭和中期まで続きました。また、戦後のマスメディア普及などの影響も重なり、沖縄方言は次第に衰退していきました。

現在、しまくとぅばは沖縄芝居や組踊、琉歌、琉球民謡・島唄などの伝統芸能で使われるほか、高齢者のいる家庭などでは、まだ身近に使われていますが、そうでない家庭や学校では、親しむ機会がますます減ってきています。2009年にユネスコが発表した世界で消滅の危機にある約2500の言語のなかに琉球方言も入っていました。
近年、地域の伝統文化や言葉を大切にする動きが広まるにつれ、官公庁や学校を中心に再び琉球諸島方言の普及に力を注ぎ始めています。世代を超えて受け継がれていくよう、2006年からは9月18日を「しまくとぅばの日」と沖縄県は制定しました。
観光分野でも、沖縄ならではのおもてなしとして、方言を取り入れています。冒頭のような歓迎の看板や、しまくとぅばのユニークな商品が多く見かけられるようになりました。

いかがですか?みなさんも少し沖縄の方言を話してみませんか?しまくとぅばを通して、うちなーんちゅ(沖縄の人)とコミュニケーションを取り、沖縄らしさを感じていただけたら幸いです。

那覇観光キャンペーンレディによる「うちなーぐち講座」

【あいさつ編】

こんにちは! (男性)ハイサイ、(女性)ハイタイ
ありがとうございます ニフェーデービル
さようなら (男性)マタ ヤーサイ、(女性)マタ ヤータイ
失礼します グブリーサビラ
乾杯! カリー
とても美味しかったです! イッペーマーサン
ご馳走様でした クワッチーサビタン
美人ですね! チュラカーギ

【食べ物編】

ちゃんぷるー 混ぜる
ティビチ(てびち) 豚足
マース
サーターアンダギー 砂糖天ぷら(揚げドーナツ)
ジーマーミ豆腐 落花生を使った郷土料理
ヒージャー ヤギ

【沖縄諺編】

昔から伝わったきたうちなーぐち(沖縄方言)の諺「黄金言葉(くがにくとぅば)」は、沖縄人の温かい心、生き方を表し、時代を超え多くの人に共鳴させています。

命どぅ宝 ヌチドゥタカラ 「命こそ宝」
面かーぎやか、肝心 チラカーギヤカ、チムグクル 「顔の美しさよりも心の美しさ」
行逢りば兄弟 イチャリバチョーデー 「一度出会ったら皆兄弟」
家習る 外習 ヤーナレル フカナレー 「家での躾は、
外に出たときに表れてくる」
誠そーけ、なんくるないさ マクトゥソーケ、ナンクルナイサ 「正しく生きていけば、
自然といい結果が来る」

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