長寿県である沖縄県。なぜ沖縄の人びとは健康で長生きなのでしょうか。秘訣は島野菜にありました。島野菜とは、古くから沖縄にて栽培されてきた伝統野菜のことです。亜熱帯地域に位置している独特の土地で育った島野菜は、ミネラルやカルシムなど栄養素が豊富です。今回、全部で28種類ある中からいくつかレシピとともに紹介したいと思います。(トップ画像:ⒸOCVB)
ゴーヤー
全国的にも知られている沖縄野菜の代表格。ビタミンCも豊富で加熱しても破壊されないため炒め物でよく食されています。ゴーヤーの苦味成分には食欲を促進させる効能があるそう。暑い夏もゴーヤーを食べて乗り切りましょう!
旬の時期: 4月~7月
おすすめの食べ方:チャンプルーなどの炒め物、天ぷら
ナーベーラー
ゴーヤーと並ぶ夏野菜。食用へちまのことです。
開花から約2週間ごろの若い身を食用として使用します。ほんのりした甘さと火を通すとトロトロの食感になるのが特徴的です。
旬の時期:7月~10月
オススメの食べ方:味噌煮、炒め物
パパイヤ
通常パパイヤは果物として食すことが多いですが、沖縄では熟す前のものを野菜として料理に利用します。パパイヤは母乳の出をよくすると言われており、沖縄では古くから親しまれてきました。
旬の時期:7月~9月
オススメの食べ方:サラダ、和え物
ハンダマ
葉表が緑色、葉裏が紫色なのが特徴の野菜。鉄分を多く含み、カロテンも多く含んでいます。火に通すと粘り気がでます。
沖縄では古くから、「血の薬」「不老長寿の葉」と呼ばれ民間療法薬として使われていました。
旬の時期:11月~5月
おすすめの食べ方:サラダや和え物
島らっきょう
本土のらっきょうと比べると小ぶりで、辛さや香りが強いのが特徴です。しゃきしゃきとした歯ごたえや独特の辛みはお酒のおつまみに最適です!
旬に時期:3月~5月
おすすめの食べ方:塩漬け、天ぷら
ターンム
ターンム(田芋)は別名「水芋」と呼ばれ、水田で栽培されています。独特の粘り気と甘さがあります。子孫繁栄の縁起物として、沖縄の正月や旧盆にはかかせない島野菜です。
旬な時期:12月~4月
おすすめの食べ方:揚げ物、煮物
島ニンジン
冬の島野菜である島ニンジン。通常のニンジンと比べると、細長く黄色で、見た目はごぼうに似ています。
「チムシンジ」と呼ばれる島ニンジンとレバーや腎臓、赤肉とともに煮こんだ汁物は、体調不良の際滋養食として食されています。
旬な時期:10月~3月
おすすめの食べ方:汁物、炒め物
モウイ
モウイは大きな赤瓜のこと。水分が多く、カリウムが含まれているため夏バテ予防に最適な夏野菜です。青臭さがなく、味もたんぱくなため、様々な料理に合わせることができます。
旬な時期:4月~9月
おすすめの食べ方:和え物、酢の物
※注意
島野菜のうち紅イモ、ウンチェー(空芯菜)、カンダバー(サツマイモの一品種の葉と茎)の3つは加工品を除き、植物防疫法により、沖縄県外に持ち出すことができません。
▶ 那覇市で島野菜が買える場所はここ!
のうれんプラザ
60年間県民から愛されてきた「農連市場」が2017年「のうれんプラザ」としてリニューアル。野菜や魚、肉などの食材店や惣菜店、飲食店など幅広いお店がそろっています。
場所:
那覇市樋川2-3-1 国際通りから徒歩約10分
実際に食べてみよう!
【 定番!ゴーヤーチャンプルー 】
[ 材料 ]
・ゴーヤー 1本 ・木綿豆腐 1丁 ・卵 2個 ・サラダ油 少々 ・塩 適量 ・しょうゆ 少々 ・こしょう 少々
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[ 作り方 ]
①木綿豆腐の水気を切る。 ②フライパンを温めサラダ油をしく。一口大にちぎった豆腐を、中火で両面きつね色になるまで炒める。 ③ゴーヤーを入れ、しんなりするまで中火で炒める。しんなりしたところで塩・こしょうで味をつける。 ④溶いた卵をまわしかけ、しょうゆを加えさっと炒める。 |
【 箸がとまらない!島ラッキョウ天ぷら 】
[ 材料 ]
・島らっきょう 1束 ・小麦粉 100g ・卵 1個 ・冷水 カップ半分 ・揚げ用油 適量 |
[ 作り方 ]
①島らっきょうの外皮をむき、水洗いし水気を切る。 ②小麦粉、卵、冷水でてんぷら粉をつくり、島らっきょうをからめる。 ③180度に熱した油できつね色になるまで揚げる。 塩をかけて食べてみてください♪ |
いかがでしたでしょうか。
沖縄にきた際はぜひ島野菜をお土産に、ご自宅で沖縄料理に挑戦してみてください!